どうも、医学生シン(@BodymakeShin)です!
今回は、少し前に見た映画をご紹介します。
今回ご紹介するのは、レオナルド・ディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。
この作品は金融街で成り上がった男の回顧録をベースにしたコメディ映画であり、実話が基となっています。
SNSで散々こすり倒されている『私にこのペンを売り込んでみてくれ』の元ネタでもあります。
Prime VideoやNETFLIX、U-NEXTなどで見れますので、ぜひ一度見てみてください!
映画の簡単なあらすじ
この映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のストーリーを一言で説明すると、アメリカのウォール街(世界最大の金融市場)で大儲けした野心家の証券マンの人生です。
主人公のジョーダン・ベルフォード(レオナルド・ディカプリオ)は中流階級の出身で、22歳で一度銀行に就職しますが、驚くべきことにその銀行が倒産してしまいます。
働き口を失ったジョーダンは紆余曲折を経て、小さな事務所で株式仲買人として働き始めます。
そこでの仕事は価値が低い株を法外な手数料で顧客に売りつけることでした。ジョーダンはウォール街での数か月で磨かれたブローカーとしてのセンスでメキメキと頭角を現していきます。
自信をつけたジョーダンは独立し、ウォール街で証券会社を設立して大成功をおさめます。
ウハウハに儲けて金も女も思いのまま!
それが主人公ジョーダンであり、そんな彼の回想録が『【映画鑑賞】ウルフ・オブ・ウォールストリート』です
映画の魅力①:主人公のカリスマ性!
私がこの映画に魅了された理由の一つは、主人公ジョーダンのキャラ性です。
この作品で主人公ジョーダンは、いわば『究極の俗物』として描かれています
- 金が大好き!女が大好き!ドラッグが大好き!
- ビジネスも女性関係も押して押して押しまくれ!!
- 金を稼いだ奴が偉い!俺は偉い!
このように、ジョーダンというキャラクターの核は『漢』というよりは『オス』であり、『若さ』『欲深さ』『勢い』が服を着て歩いているようです。
ジョーダンは基本的に自分の考えが第一で、他人の忠告を聞き入れることはしません。
その性質は最後の最後まで変わらず、年をとっても、状況が変わっても、引いたり待ったりできない男として描かれています。ブローカーとしての経験や年相応の落ち着きがものをいうようなシーンもほとんどありません。
ジョーダンが成功したのはひとえに、自分自身が集団の最前線を走り、生来の欲深さと勢いで周囲を熱狂させる力があったからです。
ジョーダンは時代の流れを読んで上手く立ち回る聡明なキャラではなく、自分自身が時代の流れそのものになるというキャラですね。
ジョーダンのイケイケな性格が最もよく表れているシーンは、靴会社のIPO取引を前にして社員を演説で鼓舞するシーンです。
彼は社員を集めて
- 金を稼げば幸せになれる
- ここで儲ければ大金持ちになれる
- だから客に株を売って売って売りまくれ!
と叫びます。
文章では伝わりにくいですが、主演のレオナルド・ディカプリオの名演技で大迫力のシーンになっていますので、是非とも見ていただきたいですね
主人公ジョーダンはすべてを求める欲の象徴であり『男のかっこよさ』の一つの正解で、彼の魅力が作品をより輝かせています。
映画の魅力②:ストーリーのリアリティ!
この映画をさらに素晴らしくしているのは、主人公ジョーダンの成り上がりストーリーがリアリティを持っていることです。
主人公ジョーダンが独立してウォール街で証券会社を立ち上げたとき、彼の仲間にスーパースペシャルな人材は一人もいませんでした。
そのため彼は証券営業の経験がない仲間たちのために顧客との電話のマニュアル(台本)を作成し、仲間たちはそれを読み上げるだけで契約を取れるというストーリーになっています。
しかしよく考えてみれば、実績や将来性がある人材がわざわざ新興企業に来るわけもないので、この展開は妥当ですよね
ジョーダンが立ち上げたストラットン・オークモント社が急成長したのは、良くも悪くもジョーダンのワンマン経営のおかげと言えます。
私は、この点でこの映画にはリアリティがあると思いました。
漫画でもアニメでもドラマでも、よくある展開として『仲間が有能すぎる』というご都合主義があります。
- 初期メンバーが全員何らかの技能(世界最高水準)持ち
- 主人公の成長に合わせて仲間もなんやかんやで覚醒
こういった展開もたしかに面白いですし、私も好きですが、リアリティに欠けるのも否定できません
ジョーダンの最初の仲間たちは、最初から最後まで『チンピラ』です。
大学を出ていないとか資格を持っていないとか、そういった問題に限らず、その精神性がチンピラそのものです。
- 戦略や理性ではなく、雰囲気で判断し行動する
- マウント癖を抑えられずに口論になり、大ポカをやらかす
ジョーダンは、そんなチンピラがそのまま大人になったような仲間たちを使いこなし、巨万の富を築き上げます。
私はこのリアリティに引き付けられました。
また『相手の本質を変えないまま、そのまま付き合って成果を上げる』というのはすべての人間関係でも参考になることであり、その点でも大変興味深いです。
注意点:お茶の間では見ないで!
最後に、この映画について一つ注意点があります。
この映画をお茶の間で見るのはやめてください!
この映画は脚本も役者さんの演技も素晴らしいですが、性描写やドラッグの描写がてんこ盛りです。
ちょっと”そういうシーン”があるとかいうレベルではなく、えげつない描写が頻繁に出てきます。
家族で見るのには絶望的に向きません。
また、カップルで見るのもおススメしません。恋愛の要素もありますが、『エモい』というより『男女のむき出しの愛欲』といった感じです。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を見るときは、同性の友人と見るかひとりで見ましょう!
コメント