【映画鑑賞】最強のふたり

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 どうも、医学生シン(@BodymakeShin)です!

 今回は、少し前に見た映画をご紹介します!

 今回ご紹介するのは、友情をテーマとして扱うフランス映画『最強のふたり』です!

 この映画は、脊髄損傷で首から下が動かなくなってしまった大富豪・フィリップと、ひょんなことから彼の介護士になったチンピラ青年・ドリスの友情を描いています。

シン
シン

真に対等な友人関係とはどんなものかを描いた名作です!

 ちなみに、実話を基にした映画でもあります。

映画のあらすじ

 この映画の舞台はフランスのパリで、身体が不自由な大富豪・フィリップが自分を世話する介護士を探していました。

 半グレの青年・ドリスは義理の母親に家を追い出されてしまったため、フィリップの介護士募集の面接を受けます。

 しかし、彼に介護士をやる気はなく、失業保険を得るために形だけ面接を受けただけでした。

 ところが、フィリップはドリスに1か月の試用期間を与え、介護士として住み込みで雇います。

 そうして、破天荒だが根はいいヤツなドリス多趣味な老紳士・フィリップの共同生活が始まり、次第に友情を深めていきます。

シン
シン

年齢も人種も育った環境も異なる2人は、割れ鍋に綴じ蓋のように相性ピッタリでした

この映画の見どころ①:弱さを見せられる友人関係

 この映画の見どころは、フィリップとドリスの2人が向き合うべきものから逃げてしまうシーンです。フィリップは文通していた想い人から、ドリスは義理の母親から逃げてしまいます。

 フィリップは、ドリスや秘書のマガリーに服や帽子を選んでもらい、ウキウキで想い人に会う準備をしていましたが、直前で怖気づいて逃げてしまいます。

 一方のドリスは、義理の母親が目の前にいるにもかかわらず、結局車の中から眺めるだけで声をかけられませんでした。

 2人が逃げてしまう理由は、今の自分が受け入れられるという自信がないからです。

 フィリップは身体的障害を、ドリスは自分の出自を引け目に感じています。

 そうして逃げた2人は合流し、核心的なことは何も言わず、貸し切りの飛行機で空の旅を楽しみます。

シン
シン

2人にとって、お互いが弱さを曝け出せる相手になっていたのです。一方的ではない、健全な友人関係がこの映画の魅力の一つです

この映画の見どころ②:偏見のない関係

 作中でフィリップがドリスを気にいる理由として、がい者としてではなく1人の人間として自分を見てくれるというのがあります。

 ある日フィリップが友人からドリスの前科のことで忠告を受けると、ドリスの自分に同情しないところを気に入っていると返します。

 例えば、フィリップは両腕を動かせないので、電話する時は誰かに耳に当ててもらわないといけません。しかし、ドリスはそんなこと気にもせず、フィリップに電話を差し出してしまいます。

 フィリップ的には、このときのドリスの行動はドストライクだったようです。2人にとってドリスのミスは、いわばピクルス嫌いの食事にピクルスを出してしまったというのと変わらないのです。

 ドリスにとってフィリップは障がい者である前に雇用主であり友人であり、身体的障害はフィリップの個性の一つにすぎないというわけです。

シン
シン

私にはこの2人の関係性が、真に偏見のない関係性に見えます。この点もこの映画の魅力です

この映画の見どころ③:異文化を受け入れる度量

 作中で、フィリップはドリスの影響でマリファナを始めていて、またドリスはフィリップの影響で絵を描き始めています

 ドリスとフィリップはバックグラウンドが全く異なり、そのため趣味嗜好が全く異なります。好きな音楽1つとっても、フィリップはクラシックを好み、ドリスはファンキーな音楽を好みます。

 しかし、フィリップとドリスは自分の好きなものを相手に押し付けたりしません。

 この2人の好ましいところは、これまで自分が触れてこなかったモノを拒絶しないことです。

 表面上当たり障りのないように褒めるのではなく、これまで自分の見てきたものとは違うとしっかりと表明したうえで、一度受け入れてみる。そうして2人は、互いの文化を受け入れていきます。

シン
シン

互いに高め合うような関係性は、理想的な友人関係です

この記事を書いた人
医学生シン

関東の医学部に通う医学生
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