【映画鑑賞】プロフェッショナリズムに迫る名作!

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 どうも、医学生シン(@BodymakeShin)です!

 今回は、少し前に見た映画をご紹介します!

 今回ご紹介するのは、アン・ハサウェイ主演の『プラダを着た悪魔』です!

シン
シン

Prime Videoで見れますので、ぜひ見てください!

 この映画は、働くとはどういうことか競争の強い職種に就くとはどういうことかが強く描かれています。

映画の簡単なあらすじ

 まずこの映画のあらすじを簡単に説明します。

 この映画は、主人公アンドレアが鬼上司のミランダの高すぎる要求や横暴に耐え、成長していく物語です。

 ジャーナリスト志望のアンドレア(以後アンディ)は大学卒業を目前にし、数多の出版社や編集社に出願します。その中には世界中の女性の羨望を集めるファッション雑誌『ランウェイ』の編集長ミランダ・プリーストリーの第二アシスタントも含まれていました。

 しかし、アンディは出版に関わる仕事に出願を乱れ打ちしていただけで、ランウェイを読んですらいませんでした。もちろん編集長ミランダはそのことを面接で見抜きましたが、なぜかミランダはアンディを第二アシスタントに採用します。

 そこからアンディの過酷な生活が始まります。

 ミランダは仕事における指示が雑で、受け手のことを全く考えていません。また、部下を使用人か何かのように、プライベートの雑事も押し付けてきます。

 ランウェイを読んでいない、ファッションに興味がないアンデイは、悪魔のようなミランダの横暴に耐えながら、プロフェッショナリズムを学び、いつしか成長していきます。

このキャラクターが魅力的!

 この映画は、多くのことを視聴者に訴えかけてきます。

シン
シン

その中の1つに、『頼りになる大人の振る舞い』とはどんなものか、というのもあります

 映画『プラダを着た悪魔』で私が一番好きなキャラクターは、ランウェイのアソシエイト・ディレクターでアンディの上司の1人のナイジェルです。

 彼はスキンヘッドでおしゃれな格好をした紳士で、アンデイが面接に来た時のシーンでスタッフに『戦闘態勢につけ!』とげきを飛ばしています。

 ナイジェルの振る舞いには、かっこいい大人の振る舞いが随所にちりばめられています。

 例えば、アンデイがミランダから叱責を受けて、ナイジェルに泣きつきに来るシーン(およそ物語開始から32分ごろ)。

 アンディにも同情の余地は多くあるものの、『ミランダに怒られちゃったー慰め、てー(意訳)』と新人が泣きついてきて、ちゃんと対応してあげるのは素晴らしい大人・上司です。

 このシーン、ナイジェルは何かをカリカリと書き留めて仕事をしており、どう見ても暇ではありません。それなのにナイジェルは、言葉を尽くして責任のある仕事とはなにかを諭してくれます。

命を投げ出してもみんなが働きたがる職場で、君は働いてくださってるんだもんな。そしてどうして彼女(ミランダ)は褒めてくれないのか嘆く。宿題を見せても、額にキスしてくれないとね。甘ったれるんじゃない

プラダを着た悪魔 吹き替え版より引用

 このシーンでナイジェルが素晴らしいのは以下の3点です。

  • ランウェイがいかに素晴らしい雑誌で、その制作現場では多くのプロが魂を削って仕事をしていることを諭したこと
  • 『具体的にどうすればよいか』という部分に口を挟まなかったこと
  • アンデイが自分を変える手段を自分で考えたら、それに必要な助言をしていること

 ランウェイにおける仕事の意義を伝えてやる気を引き出し、具体的にどうするかはアンディに任せ、自分はアンディの自助努力をサポートする。後輩へのアドバイスとして、文句のつけようがありません。

ここだけは集中してみてほしい!

 この映画は大体1時間50分くらいの映画です。映画は全体を通してテンポも良く、満遍なく楽しめます。

シン
シン

しかし、私が特に関心を払ってみてほしいと思うのは、物語開始から1時間10分前後の『アンデイがパリ行きを承諾するか葛藤するシーン』です

 アンディはミランダの第二アシスタントなので、当然第一アシスタントもいます。ミランダの第一アシスタントのエミリーは、やや残念なところがある先輩です。

 ファッション業界には秋のコレクションシーズンというのがあり、パリでショーやパーティーが開催されます。エミリーは第一アシスタントとしてミランダに同行することを夢見ており、それに全てを賭けていると言っても過言ではありません。

 しかしミランダはアンディの成長を認め、またエミリーの体調管理が疎かになっているのを鑑み、アンディにパリへの同行を命令します。

 1時間10分前後のシーンは、ミランダの命令に反してパリ行きを拒否し、エミリーのこれまでの貢献を強調してエミリーを選ぶべきと抗弁するか、パリ行きに同行してファッション業界で自分の将来を切り開くか葛藤するシーンです。

 この葛藤を言い換えれば、他者の夢を潰してでも自分が高みを行くか、という葛藤です。

 このシーンでは、競争が激しい職種に就くとはどういうことか、ゼロサムゲーム(なんならマイナスサムゲーム)に参入すると付き纏ってくる『業』が表現されています。

 必見のシーンです。

家族で見るのにオススメ!

 映画『プラダを着た悪魔』を家で見るなら、家族で見るのがおススメです。

 プロフェッショナリズムとは何か。他者の夢を尊重するか、自分の将来を取るか。映画『プラダを着た悪魔』はこういった命題を扱った名作です。

 教育的意義は強く、自分が小さいころに見たかった作品であり、また自分の弟や子供(まだいないけど)に見せたい作品です。

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