どうも、医学生シン(@BodymakeShin)です!
この記事では、最近読んだ小説『運転者 未来を変える過去からの使者』をご紹介します!
この作品は、最低でも2周目は読んでいただきたい小説です。
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『あれがここに繋がるのか?!』とひっくり返ること間違いなしです
そしてこの作品はどんでん返しだけじゃなく、運とは何かや人生の意味についても触れています。
この作品は読んでいて楽しいですし、その上生きる上で重要な示唆を与えてくれます。
物語のあらすじ
小説『運転者 未来を変える過去からの使者』は、運を転ずる不思議なタクシーとそれに乗り込む乗客の物語です。
何をしても上手くいかない、頑張っても頑張っても道が開けない。
物語に最初に登場する乗客は、そんな悩みを抱く保険営業マン・修一です。
歩合制の会社に勤める修一は、獲得した契約を顧客の都合で破棄され、夫婦仲は円満とは言えず、娘は不登校と、八方塞がりの状況です。
人生の袋小路に迷い込んだような感覚に打ちひしがれる修一の前に、不思議なタクシーが現れます。
なんと、そのタクシーはお代を要求しないと言い、しかも客が行くべき場所が分かるといううのです。
釈然としない修一ですが、黙ってタクシーに揺られることを選び・・・。
運のカラクリ
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運って何だろうって、人生で一度は考えますよね
この作品は、運のカラクリについて1つの回答を示しています。
作品の狂言回しのような役を担うのが、不思議なタクシードライバーです。
彼曰く、運とはポイントカードに似ています。
運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです
運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019/3/28 50.51ページ
つまり、一見運が良い人は、実は貯めた運のポイントを使っているに過ぎず、不平等やイカサマではないというわけです。
そして、ためた運はいつでも使えるわけではなく、使うに相応しいタイミングがあります。視野が狭まっている状態、つまり不機嫌な状態ではその機会を見逃してしまいます。
だから、周囲に興味を持ち、上機嫌でいることが大切だというわけです。
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私はこの話の『上機嫌でいること』を、『覚悟を持つこと』だと解釈しました
上機嫌でいるということは、どんな時も自分で自分の機嫌を取るということです。
今やっている努力が何の成果に繋がらなくても、あるいは想定外のアクシデントに打ちのめされても、腐らずにいるということです。
つまり、被害者意識を持たないとか、責任を誰かに押し付けないとか、そういった覚悟が必要になります。
自分の人生の全ては自分の責任であると腹を括る。それが、上機嫌でいる秘訣だと考えました。
この本はこんな人におススメ!
前述の通り、この小説は『運のカラクリ』を修一(と読者)に諭してくれます。
自分は運が悪いと思っている人は、ぜひ一度手に取って読んでみてほしいと思います。
しかし、この作品が諭してくれるのは『運とは何か』だけではありません。人生の意味についても言及しています。
不思議なタクシードライバーは、こうも言っています。
あなたが生きたことで、少しプラスになる。それこそが、真のプラス思考だって言えるんじゃないかと思うんです
運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019/3/28 146ページ
自分が生まれたときに周囲の大人たちや社会から受けた恩恵よりも、自分が周囲や社会にもたらす恩恵が、人生を通してトータルプラスなら良し、というわけです。
このトータルプラスというのを積み重ねていくことで社会は発展してきたし、これから生まれる子供たちに報いることもできます。
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このあたりの考え方は、少し前に話題になった『ファクトフルネス』にも似ていますね
私たちは、隣の誰かよりも多くを得ることが人生の目標だと錯覚してしまいがちですが、この本はもっと広い視野を与えてくれます。
人生の意味について考えてしまう人は、ぜひこの作品を読んでみてください!
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