どうも、医学生シン(@BodymakeShin)です!
この記事では、巷では読書が大事って言われてるけど、読書ってなんで大事なの?ってことについて考えていきます。
この問題は、情報を集めるときに、短い文章(X)や動画(YouTube)や画像(Instagram)よりも長文(書籍)の方が有用なのはなんでなのか?と言い換えられます
成功者は本を読んでいる??
親や学校の先生に言われることに、『成功者は本を読んでいる!だからあなたも読みなさい!』というのがあります。
まず、このことについて考えてみましょう。
成功者はたいてい読書家というのは、一定の説得力があります。
私がぱっと思いつく『成功者』は
- 筋トレ系YouTuberの今古賀翔さん
- 野球選手の大谷翔平選手
- 自分の父親
上記の3人です。
今古賀翔さんは、論文などをベースに筋トレのやり方を解説してくれるYouTuber(チャンネル登録者数40万人超え)です。
その発信スタイルから、論文や書籍のインプットは並外れて多いと考えられます。
大谷翔平選手についても、かなりの読書家だと聞きます。。小説よりも、ビジネス書や自己啓発本を好むようです。
自分の父親は私と同じく医学の道を歩んでいますが、休日は医学書を読んだり、小説を読んだりしています。
『成功者』が難しい本を読んでうとうと眠ってしまったり、途中で投げ出してしまう場面はあまり想像できません。
インプットの手段として多用するかはともかく、成功者は本を読む能力を備えているというのは確かなのではないでしょうか
逆に、難しい本を読むためではなく睡眠導入剤にしてしまう人は、『ダメな子』寄りですよね。
これも、周りの『ダメな子』を思い浮かべると納得できるでしょう。
本が他のメディアと比べて優れている点
では、本を読むことと成功者になることにはどんな因果関係があるのでしょうか。
結論から言えば、『アウトプットを前提としたインプット』において本は最上の教材であるから、成功者には読書家が多いです
まず、成功者とは『問題解決能力が高い人』です。
誰かに価値を提供できる人こそが富や名声を勝ち取れるので、成功者とは『問題を解決してきた人』と言えます。
しかし、成功者は最初から問題解決能力を備えていたわけではありません。
成功者にもその道の初心者だった時期はあり、その時期は問題解決のために情報収集をしなくてはなりませんでした。
そんな時、頼りになるのは本です。
本は前提条件を丁寧に述べている
本がほかの情報発信媒体に優越する点の1つに、『どういった状況のことを言っているのか丁寧に述べられる』というのがあります。
本は長文を載せるスペースが確保されているので、前提条件も含めて長々とした内容を載せることができます。
しかし、SNSは短くてキャッチーな内容が求められるので、前提がすっ飛ばされることが多いです。
例えば、勉強に適している時間帯について調べるとき、X(旧Twitter)の勉強法発信アカウントはだいたいこういった発信をします。
ツッコみどころ満載なのがお分かりいただけたでしょうか(笑)
まず、すべての人が朝食を食べるという前提になっていること。
朝起きてどのくらい経ってから朝食を食べるのか明らかにされていないこと。(起床後すぐに朝食をとるのか、散歩してから朝食をとるのかで話が変わってきますよね)
朝食後に勉強した人と、別の時間に勉強した人で比較されていない・・・etc
これはあくまで一例ですし、そもそも架空の投稿を例に挙げているので全てのSNSの投稿がこうだとは思いません。
しかし、こういった前提が丁寧に述べられていない断定口調の投稿がSNS上には多いという『傾向』は皆さんも認めるのではないでしょうか。
これに対して、書籍の場合はこうです。
もちろん、すべての書籍が論文や研究に基づいているわけではありませんが、前提条件が丁寧に述べられているものが多いのは書籍です。
どんな状況ならどういった方法が最適なのか。
問題解決のためのインプットでは、まさにこの『解決策が適応可能な状況』が極めて重要です
『どんな人にも朝の勉強が最適!!』というようなシンプルでキャッチーな投稿は万人受けしますが、実際に勉強の効率改善に寄与しにくいです。
どんな人のなんのための勉強では、どんな方法の勉強がおススメか。
目的をもってインプットする場合、頼りになるのは書籍です。
成功者に読書家が多いのは、本から難題を解決するヒントを得ているからです。
本の2つの欠点
では、書籍があらゆる状況で最良の情報収集ツールで、それ以外は本に劣るのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません
本には2つの欠点があります。
コストがかかる
まず、書籍を出版するのはお金がかかります。
研究や専門家の意見を集めるのは容易ではないので、情報収集の段階でコストがかさんでしまい、また本の内容が論理的に正しいか検証するのもそれなりにコストがかかります。
読み手の多い分野なら、1冊当たりの価格を抑えることはできますが、ニッチな分野だとそもそも本が出版されていなかったり、高価だったりします。
速さに欠ける
また、本の情報は最新の物から少し遅れています。
本を出そうと思ったら、情報を集めて分析し、論理立てて間違いがないか検証して、というプロセスを踏む必要があります。
当然、こんなことをやっていたら時間がかかってしまい、最新刊に載っていることは最新の情報から少し遅れてしまいます。
本以外に頼った方が良いケース
本は優れた情報伝達手段ですが、欠点もあります。
場合によっては、本を使わない方が良いこともあるでしょう。
例えば、報酬が5,000円の仕事を完遂するために10,000円の専門書を買うにはナンセンスです。
そんな時はネットでググった方が良いでしょう。
また、週末のディナーデートでどこに行こうか迷って、分厚いグルメ雑誌を買うのも悪手です。
そういった場合は、SNSを使って評判が良い店を探す方がお金をかけずに素早く情報を集めることができます。
逆に、本を使った方が良いケースは次のような分野です。
- 哲学や宗教のように簡単に情報が更新されない分野
- 本業やライフワークのように長い時間をかけて積み重ねる分野
こういた分野では、多少コストをかけてでも信頼性の高いソースに頼ることが大切です。
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